「まんべんに」「まくばる」「ごたがいに」 最近聞かれなくなった淡路島の言葉
10年ほど前にyaplogというブログに記事を書いていたことがありました。
そのころは3つか4つかブログを同時に併設していたようですが、
1つを除いて、2、3年のうちに疎遠になって忘れていました。 このたび、そのyaplogの〈ブログサービスを終了〉する旨の通知メールがありました。
掲載した記事はそう多くはないのですが、当時、〈淡路島の方言〉に関心が向いていて、
幾つかの記事を掲載していました。10年ほど前に書いた古い記事ですが、
そのなかから幾つかを回収して、こちらに転載してみたいと思います。
〈淡路島だけの言葉というのではない〉のですが、〈つい先頃まで淡路島でふつうに使われていて最近あまり聞かれなくなった言葉〉や〈今なお広く使われている特徴的な言葉〉など拾い集めてみました。
◆まんべんに =全体に同じように
辞書を引くと「まんべんに」はなく、「まんべん」がありました。
大辞林によると、「まんべん」は、「満遍」で、
【(1)残りなく全体に等しく行き渡ること。全体。全般。
(2)〔仏〕(禅宗で)平均・平等の意。】
◆まくばる(まくわる) =均等に配分する
「真配る」ということでしょうか?
(正しく)配る、つまり等しくなるように、「全体にムラなく行き渡るように配る」のである。
播州弁。岡山弁。
これも大辞林にありました。
「まくば・る = 「間配る」 とあります。
意味は、「適当な間隔をおいて配置する。配分する。」となっていて、
古典から引いた次の例が挙げられています。
「要所へ兵を―・り/近世紀聞(延房)」
◆おまはん =おまえさん、あんたはん
「おまえさん」がつづまったものだろう。
【使用例】 「おまはんのゆうことは信用できん」 (あなたのいうことは信用できない。)
【最近聞いた淡路らしい言葉】
◆ごたがいに = お互いに
【使用例】「ごたがいにきいつけんとあかんなあ」(おたがいに気をつけないといけないねえ)
「ご互いさまでえか」(おたがいさまじゃないか)
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by mozar
| 2020-01-31 05:07
| あわじの言葉